天然芝と人工芝はそれぞれお手入れ方法が異なります。きれいなお庭を保つために、どのようなメンテナンスが必要かわかりやすくご紹介します。
寒いこの時期に必要な手入れはおもに雑草取りです。冬の芝生は色あせていたり枯れているので、雑草が見つけやすく根絶を頑張りたい時期です。芝でも使える除草剤なども検討してみるといいでしょう。枯れ葉(サッチ)を取り除くことも忘れずにしましょう。
芝生が元気に成長し始める時期です。状態を見て芝刈りを行うとともに、この時期はエアレーション(通気)や目土入れ、施肥が必要です。雑草や害虫も増え始めるので雑草取りの回数を増やし、管理をしっかり行います。梅雨の時期の水やりは、天候に合わせて行いましょう。
芝生が一番成長する時期です。刈り高15~20㎜をめどに芝刈りを行います。雑草取り・水やり・施肥を行います。除草剤は暑い時期は、薬害が心配ですので使用しないようにします。水不足にならないように、気温が高い夏は毎朝水やりを行い、芝生の状況に合わせて夕方にも水やりをするとよいでしょう。
少しずつ芝の成長がゆっくりになってきます。芝刈りは成長に合わせて行い、10月末ごろに最後の芝刈りを行います。気温が高い日が続くときは水不足に気を付けましょう。10月になると芝のシーズンも終わりに近づいてきますので、施肥はほとんど必要ありません。涼しくなってきたらエアレーションをしておきましょう。
11月以降は芝生はあまり成長しなくなってきます。この間は水やりや芝刈り、施肥は必要ありません。雑草やサッチはこまめに取り除きましょう。
生い茂った芝生は、病害虫が増える原因となります。特に夏場は芝の成長が早いのでこまめに芝刈りをしてきれいにしておきましょう。芝がくるぶしほどの高さになったら芝刈り機で刈ります。
刈った芝やサッチをそのままにしておくと通気性や水はけが悪くなり、芝を傷めます。サッチを取り除く手入れ(サッチング)は適宜行いましょう。
エアレーションとは土壌に穴をあけ、新鮮な空気を送り芝を元気にする作業です。がちがちに硬い畑で美味しい野菜ができないのと同様、硬い地面では美しい芝は育ちません。芝のある庭は畑のように耕せないため、地面が硬くなり、水の吸収が悪くなったり酸素が不足したりします。そのため、春と秋にエアレーションを行い、芝の根に養分がいきわたるようにします。
天然芝が枯れる原因は様々で、それぞれに対応が異なります。夏芝は寒くなると色あせてきますが、春になればまた新芽が出るので心配ありません。天然芝が枯れた場合はその部分だけ貼り替えを行うことができます。水不足や芝の病気、害虫などその他にも枯れ る原因はさまざまなので、原因に合わせた対処が必要です。見た目ではわかりにくい場合も あるので、繰り返す場合などは専門業者に相談してみましょう。
美しいお庭を一年中楽しむためには定期的にお手入れをしましょう。ここでは人工芝に必要なメンテナンスをご紹介します。
人工芝は毎日お手入れする必要はありません。汚れが気になるときに掃除機で軽く汚れを吸い取る、ほうきで掃くなどが基本的なメンテナンスです。掃除機を使用するときは軽くなでるように使用し、芝を傷つけないようにします。掃除機は砂や土を吸引できる製品を使用しましょう。
ほうきや竹ぼうきを使って週に一回程度お手入れをしましょう。電源が近くにある場合は掃除機を使うことも可能ですが、力加減によっては芝を傷つけます。また、大きめの石や水分を吸い込んで、掃除機自体が壊れてしまうこともあるので注意が必要です。ご自宅にあれば、ブロアで吹き飛ばすこともできます。
人工芝の汚れはおもに土や枯れ葉ですが、その他にもペットや鳥のフンなどがあります。まず、フンを取り除いてぞうきんで拭き、水拭きまたは中性洗剤で洗い流すといいでしょう。
すぐに布で乾拭きし、油汚れに使える洗剤もしくは中性洗剤で拭きます。モップを使うこともおすすめです。洗剤で汚れを落とした後は水で洗い流しましょう。この時、熱いお湯をかけるのはNGです。人工芝によっては変形してしまうかもしれません。
ジュースやお酒をこぼした時は水拭きで大丈夫です。ジュースには糖分が含まれているので、こぼしたままにしておくとべとべとしてごみが付きやすくなります。ホースで水を撒いて洗い流してもいいでしょう。
床掃除用のデッキブラシで人工芝をブラッシングしましょう。お庭の芝生全部を立たせるのは時間もかかりますが、気になるときに、気になるところだけ行うようにしても見栄えがずいぶん変わります。
人工芝の境目や壁際に雑草が生えてきたら、根が張り伸びる前に抜きましょう。数本生えてくる程度なので、それほど大変ではないと思います。葉っぱに塗るタイプの除草剤を使用することもおすすめです。除草剤が人工芝にかからないように注意して使用する、もしくは人工芝の目立たない部分で変色しないか確かめてから使用しましょう。
人工芝を長持ちさせるために気を付けること
人工芝の上に重いものを長期間置いたままにすると芝が寝てしまいます。テーブルやいす、ベンチなどは定期的にずらして、デッキブラシでブラッシングしてお手入れしましょう。重たいものを移動させるときに引きずると、芝を傷つけるので注意しましょう。
人工芝の上を車が通ることも避けたいポイントです。車の重みやタイヤとの摩擦で芝が折れたりちぎれたりして劣化を早めます。車が通る部分は避けて人工芝を設置することをおすすめします。
天然芝は手入れが季節ごとに異なり、時間や手間がかかり大変ですが、その分美しい庭が保てた時は嬉しさも増すでしょう。手入れにあまり苦労することのない人工芝は、枯れることもなく、冬でも青々とした景観を保てます。人工芝は、ちょっとした手入れで、一年中美しい芝生を楽しめることがメリットです。芝生にかける時間や手間がない方は人工芝を検討してみると良いでしょう。
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