手入れが楽で見た目もいい人工芝。しかし、虫が湧いてしまったらどうしようと不安に思う人は少なくありません。ここでは、人工芝に虫が湧いてしまう原因と、虫を寄せ付けないための対策について紹介します。
人工芝に虫が湧くのは、施工前・施工後の環境それぞれに原因があります。一つずつ紹介していきます。
人工芝を設置する場合は、施工前に下地の整地を行い、環境を整えておかないと虫が湧く原因となります。
設置場所に落ち葉や枯れ葉が残ったままだと、腐敗分解し下地の土と混ざり合うことで腐葉土のようになってしまいます。すると、虫にとって居心地のいい場所になってしまい、虫が湧いてしまうのです。
また、地面に凸凹があるとそのくぼみに雨水や湿気がたまり湿度の高い環境を好む虫が棲みついたり、隙間から虫が入り込んだりしてしまいます。
人工芝を設置する場所が、はじめから虫が好む土壌環境である場合も虫が湧きやすくなります。
畑やガーデニングをしている庭などは虫が生育しやすい環境です。人工芝そのものに防虫効果はないので、このような場所に人工芝を設置した場合、もともといた虫がそのまま棲みついてしまうのです。
また、虫が生息しやすい環境は植物の生育にも適している場合が多く、人工芝のつなぎ目や透水穴から雑草が生えてきて、この雑草に虫が寄ってくるケースもあります。
水はけ対策がなされていないと、水分を含んだ湿った環境となり、湿度の高い環境を好む虫がよってきて棲みついてしまいます。水を含んだ湿った環境の下では、カビなども生えやすくなり衛生的によくない他、カビを好む害虫が寄ってくることもあります。
人工芝は天然芝と比較して、手入れが楽というメリットがあります。しかし、全く掃除をしないで放置しておくと虫が湧いてしまいます。
落ち葉や枯れ葉、ホコリ、雨水に含まれる泥や砂・土がたまってしまい、これらに虫が寄ってくるのです。放置された落ち葉や枯れ葉が虫のエサになり、ホコリや泥や砂・土は湿った環境を生み出すためです。
近くにプランターや花壇、植木鉢などがある場合も虫が湧きやすくなります。植物が生育しやすい環境というのは、虫にとっても生息しやすい環境です。
また、近くに植物があると、虫はエサや産卵場所に困ることがないのでさらに増殖してしまいます。このようにして近くに植物がある環境では、人工芝に虫が棲みついてしまうというはよくあるケースです。
人工芝に虫を寄せ付けないためには、具体的にどうしたらよいかを解説していきます。
人工芝を設置する前には小石や雑草とともに落ち葉や枯れ葉もきれいに取り除きましょう。虫が棲みついたり集まってきたりしやすい環境をできるだけ作らないことが大切です
人工芝を設置前する前はできるだけ虫を駆除することも大切です。とくに虫が好む土壌環境である場合は虫が残っていると、時間が経つとまた虫が増えてしまう可能性があります。あまりにも虫の数が多い場合は、業者などに依頼し、確実に駆除しましょう。
さらに、人工芝を設置する前には地面の凹凸をなくし、水はけをよくしておきましょう。地面を平らにならすことで、くぼみに雨水や水分がたまるのを防ぎ、湿度の高い環境を好む虫が湧きにくくなります。特別な道具を用意しなくとも凹凸をならして、足で踏み固めるだけで十分です。
また、人工芝を選ぶ際は、裏側に透水穴がたくさん開いているものがおすすめです。透水穴がない、もしくは少ないタイプの人工芝は、水はけが悪くなりやすいのです。水はけが悪くなると、人工芝の下に水分がたまり、虫が湧いたりカビが発生しやすくなったりします。
人工芝を設置する場所には、清掃や虫の駆除、整地・水はけ対策後、下地材を入れましょう。下地材の多くはコンクリート素材でできており、土のようにその中で虫が生育できる環境ではないので虫が湧きにくくなります。設置後の仕上がりが美しく、芝も長持ちするというメリットもあります。
そして、人工芝を設置する前には必ず、雑草が生えてくるのを防ぐ「防草シート」を敷きましょう。雑草が生えてくると、雑草に虫が集まってくるだけでなく、人工芝がめくれ上がり剥がれてきてしまいます。「防草シート」は日光を遮る役割もあるので、日光で虫が集まるのを防ぐこともできます。
人工芝を設置する際はつなぎ目に隙間ができないようにしましょう。隙間があると、その部分から雑草が生えてきて虫が集まってきてしまいます。広い面積に人工芝を設置する際にどうしてもつなぎ目ができてしまう場合は、隙間ができないよう設置するには技術が必要なので、専門家に依頼するのがおすすめです。
人工芝設置後は、定期的に掃除し、落ち葉や枯れ葉、ホコリ、雨水に含まれる泥や砂・土を取り除きましょう。ホウキやデッキブラシで落ち葉や枯れ葉、ホコリを除去します。芝の根元まで入ってしまった泥や砂・土などは水洗いすればきれいに取り除けます。
近くに植物がある場合は必ず虫対策をしましょう。プランターや鉢植えであれば移動してしまうのもおすすめです。移動できない場合は植物には無害な防虫剤を使う、一緒に虫が嫌うハーブなどを植える、置き型の防虫剤を設置するなど虫がなるべくよってこないような対策をすると、虫が湧くのを防ぐことができます。
人工芝は、設置前に清掃・整地、下地材・防草シートを使用し、設置後は手入れや近くの植物への虫対策など行うことで虫が湧くのを防ぐことができます。これらの点に留意し、隙間なくしっかりと設置することが大切なので、専門業者に依頼する場合はチェックすることをおすすめします。TOPページでは、編集部が厳選した人工芝のおすすめ業者をご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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